赤ちゃんが小さく生まれた方へ
小さく早く生まれた
赤ちゃんに起こりやすいこと
小さく早く生まれた赤ちゃんは、ママの子宮の外で生活するには未熟なことが多く、特別なケアや治療が必要なことがよくあります。
小さく生まれた赤ちゃんはNICU(新生児集中治療室)やGCU(新生児回復室)で治療を受けます。
体温調整が未熟で低体温になりやすいため、安定するまで保育器の中で過ごします。
ここでは、体の機能がより未熟である極低出生体重児(1500g未満児)を中心に、新生児期に起こりやすいことについて解説します。
赤ちゃんのことを考えて不安になってしまうことがあるかもしれませんが、これらすべてがお子さんに起こるわけではありません。
不安なことや心配なことは医師や看護師に聞いてみましょう。
肺
早く生まれると、肺サーファクタントという肺のふくらみを助ける物質が十分つくられず、酸素を体内に十分に取り込むことができないことがあります。
この場合、人工サーファクタントを補充したり、酸素や人工呼吸器などで呼吸をサポートします。
また、早く生まれた赤ちゃんは、成熟するまでの間、時々呼吸を休んでしまうことがあります。
呼吸を休む回数が多い場合などは、呼吸を促す薬を投与したり、呼吸をサポートすることがあります。
多くの場合は、成熟に伴って改善してきます。
心臓
赤ちゃんがお腹の中にいるときに使用していた、肺動脈と大動脈をつなぐ「動脈管」とよばれる血管は、通常、生まれて数日の間に自然に閉じますが、早産児ではこの血管がなかなか閉じないことがあります。
動脈管が開いたままだと、心臓に負担がかかることがあり、薬や手術などの治療が必要になることがあります。
おなか
出生後すぐに口から十分な栄養をとることが難しいため、代わりに点滴から水分や栄養を補います。
小さく生まれた赤ちゃんは腸管も未熟なため、早期には赤ちゃんの腸管に負担があまりかからない母乳を優先して使用することも多くあります。
また、小さく生まれた赤ちゃんは免疫力が弱いため、感染症にも注意が必要ですが、母乳の中には病原体から体を守る成分も含まれています。
黄疸
ほとんどの赤ちゃんでは、生後数日から、皮膚などが黄色くなる生理的な黄疸が見られます。
早産で小さく生まれた赤ちゃんは、肝臓の機能が未熟なため、黄疸が強く見られることがあります。
強い黄疸に対しては、体に光をあてる光線療法などの治療を数日から1週間程度行います。
その他
出生後しばらくすると、必要に応じて、血液や骨をつくるのに必要な薬を投与したり、目の検査などを行うことがあります。
お子さんによって経過は違うため、不安なことや心配なことは医師や看護師に聞いてみましょう。